第15問
いま、下図のような線形の需要曲線AB を考える。需要曲線AB 上の点L は、 線分OM と線分MB の長さが等しくなるような線分AB の中点である。需要曲線 AB 上の点K は、点L より左に位置している。 需要曲線の価格弾力性ε の絶対値εは、価格をp、数量をx とし、価格が微少 にΔp だけ増加したときの数量の微少な変化分をΔx とすれば、ε暗 Δx x Δp p 暗Δx Δp p x と書き表すことができる。この需要曲線に関する説明として、最も不適切なものを 下記の解答群から選べ。
- ア 点K におけるΔx Δp は、線分OD の長さを線分AC の長さで除した値と等しい。
- イ 点K におけるp x は、線分OC の長さを線分OD の長さで除した値と等しい。
- ウ 点K の需要の価格弾力性は、線分BD の長さを線分OD の長さで除すこと で求められる。
- エ 点L の需要の価格弾力性は より大きい。 DKJC-1A
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正解:エ
解答:エ
〔線形需要曲線AB(縦軸=価格、横軸=数量、A=縦軸切片、B=横軸切片)。点Lは線分ABの中点(OM=MB)。点Kは中点Lより左(価格が高く数量が少ない側)。点Kは価格OC・数量ODに対応し、Cは縦軸上、Dは横軸上の足。
需要の価格弾力性は ε = −(Δx/Δp)(p/x)。線形需要では傾きが一定なので |Δx/Δp| = OB/OA(横軸切片÷縦軸切片)で一定。
線形需要の重要な性質:中点Lでは弾力性の絶対値はちょうど 1、中点より左上(高価格側、Kの位置)では 1より大きい、中点より右下では1より小さい。〕
- ア(○:適切):点KにおけるΔx/Δp(の絶対値)は需要曲線の傾きの逆数で、相似な三角形よりOD/AC(または等価な比)に等しい。線形なので一定。適切。
- イ(○:適切):点Kの p/x は OC/OD に等しい(価格OC÷数量OD)。適切。
- ウ(○:適切):点Kの弾力性は幾何的に、横軸上で測った BD/OD(数量Dから横軸切片Bまでの距離÷OD)で求められる。ε=(OB/OA)×(OC/OD) を相似関係で整理すると BD/OD になる。適切。
- エ(×:最も不適切):点Lは線分ABの中点であり、線形需要曲線の中点における価格弾力性の絶対値はちょうど1である。「1より大きい」は誤り。
よって(最も不適切なものは)エ。