第12問
トービンのq に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 投資に影響を与えるのは株価であるとされる。
- イ トービンのq が を上回ると、企業は新たな投資を行うことが望ましい。
- ウ トービンのq が を下回ると、企業が保有する資本ストックを市場で売却した 金額のほうが、その資本ストックを使って企業が生み出す利益よりも小さいこと を表している。
- エ トービンのq は、分子に株式市場で評価された企業価値と企業の負債総額の和 をとり、分母に資本の再取得価格をとる。 DKJC-1A
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正解:ウ
解答:ウ
〔トービンのq =(株式市場で評価された企業価値+負債総額)÷ 資本の再取得価格。分子は資本を新設したときに市場が評価する価値、分母はその資本を買い直す費用。q>1なら投資して資本を増やすほど企業価値が高まるので投資が望ましい。〕
- ア(○:適切):トービンのqは分子に株価(株式市場評価)が入るため、投資は株価に影響を受けるとされる。
- イ(○:適切):q>1のとき、資本を1単位追加するコスト(再取得価格)より市場評価(生み出す価値)が大きいので、新たな投資を行うことが望ましい。
- ウ(×:最も不適切):q<1は「分子(市場評価=資本が生み出す利益の現在価値等)<分母(資本の再取得価格)」を意味する。すなわち資本ストックを売却(再取得価格相当)した金額のほうが、その資本を使って生み出す価値(市場評価)よりも大きい状態であり、記述の大小関係が逆。よって不適切。
- エ(○:適切):分子に「株式市場で評価された企業価値+負債総額」、分母に「資本の再取得価格」をとるという定義は正しい。
よって(最も不適切なものは)ウ。