第10問
発注方式における発注点と発注量の決定に関する記述として、最も不適切なもの はどれか。
- ア (s,S)方式における発注量は、一般に、決められた在庫調査間隔での在庫量 が発注点s を下回ったとき、補充点S と在庫量の差として算出する。
- イ ビン方式における発注点は、一般に、発注量と同じである。
- ウ 定期発注方式における発注量は、一般に、(調達期間袷発注間隔)先までの払 い出し量の予測値に安全在庫を加えて算出する。
- エ 定量発注方式における発注点は、一般に、調達期間中の平均的な払い出し量に 安全在庫量を加えて算出する。 DKJC-1D
▼ 解答・解説を見る
正解:ア・ウ
解答:ア・ウ(公式に「ア」と「ウ」の両方が正解)
〔リード〕発注点と発注量の決定に関する記述から「最も不適切なもの」を選ぶ問題。本問は出題上の不備があり、公式に ア と ウ の両方が正解(複数正解) とされた。以下、ア・ウがともに不適切である理由と、イ・エが適切である理由を示す。
- ア(×・不適切):(s,S)方式は定期発注に近い補充方式で、定期的な在庫調査の時点で在庫量が発注点 s を下回っていれば、補充点 S と現在在庫量との差を発注量とする。記述自体は概ね正しく見えるが、(s,S)方式は本来「在庫量が発注点 s 以下になったとき」に S まで補充するもので、「決められた在庫調査間隔で」という限定の付け方や s の扱いに不正確さがあり、不適切と判断された。
- イ(○・適切):ダブルビン方式(2ビン法)は、2つの容器(ビン)を用い、一方が空になったら一定量を発注する簡便な定量発注方式。発注点と発注量がほぼ等しくなる(1ビン分)。記述のとおりで適切。
- ウ(×・不適切):定期発注方式の発注量は、一般に「(調達期間+発注間隔)の期間中の需要予測値+安全在庫-現在在庫量-発注残」で算出する。記述は「予測値に安全在庫を加えて算出する」とするだけで、現在の手持在庫量や発注残を差し引く項が欠落しており不適切。
- エ(○・適切):定量発注方式の発注点は、「調達期間(リードタイム)中の平均需要量(払い出し量)+安全在庫量」で算出する。記述のとおりで適切。
以上より、不適切なものは ア と ウ(公式に両方正解)。