第20問
不完全競争を理解するための経済理論モデルに関する説明として、最も適切なも のはどれか。
- ア 寡占市場における屈折需要曲線の説明では、限界収入曲線が不連続になる点に 特徴の つがある。
- イ 規模の経済が働き、平均費用が低下しているような自然独占の市場では、限界 費用は平均費用を上回っている。
- ウ 複占市場におけるクールノー・モデルの説明では、ライバル関係にある企業が 価格競争(価格引き下げ競争)を行うと仮定する点に特徴の つがある。
- エ 複占市場におけるベルトラン・モデルの説明では、ライバル関係にある企業が 数量競争(生産量を増やす競争)を行うと仮定する点に特徴の つがある。 DKJC-1A
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正解:ア
解答:ア
〔リード〕不完全競争の各モデルの特徴を正しく押さえる。屈折需要曲線は限界収入曲線が不連続(途切れる)。自然独占では平均費用が逓減し限界費用<平均費用。クールノーは数量競争、ベルトランは価格競争。
- ア(○):寡占の屈折需要曲線モデルでは、需要曲線が屈折点で折れ曲がるため、対応する限界収入曲線が屈折点の真下で不連続(垂直のギャップ)になる。これが価格の硬直性を説明する特徴であり正しい。
- イ(×):規模の経済で平均費用が低下している領域では、限界費用は平均費用を「下回る」(MC<AC)。「上回っている」は誤り。
- ウ(×):クールノー・モデルはライバルの「生産量(数量)」を所与として自社の数量を決める数量競争モデルである。価格引き下げ競争を仮定するのはベルトラン・モデル。取り違えで誤り。
- エ(×):ベルトラン・モデルは「価格」を戦略変数とする価格競争モデルである。数量競争を仮定するのはクールノー・モデル。取り違えで誤り。
よって ア。