第14問
人からなる社会におけるパレート最適性に関する説明として最も適切なものは どれか。
- ア パレート最適性の基準は、資源配分と所得分配の最適化を同時に達成するもの である。
- イ パレート最適ではない状態から配分を変更するのであれば、必ず他の個人を不 利にせずにある個人を有利にできる。
- ウ パレート最適な状態から配分を変更してパレート最適ではない状態へ移行する とき、必ず他の個人を不利にせずにある個人を有利にできる。
- エ パレート最適な状態から配分を変更して別のパレート最適な状態へ移行すると き、ある個人を有利にすれば、必ず他の個人は不利になってしまう。
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正解:エ
解答:エ
〔リード〕パレート最適(パレート効率的)とは、「他の誰かを不利にすることなしには、ある個人を有利にできない」資源配分の状態。効率性の概念であり、分配の公平性とは別問題。パレート最適は一意ではなく、無数に存在しうる点に注意。
- ア(×):パレート最適性は資源配分の「効率性」の基準であって、所得分配の最適化(公平性)を保証するものではない。両者を同時に達成するとはいえない。
- イ(×):パレート最適でない状態からは、誰も不利にせず誰かを有利にできる余地が「ある」が、配分の変更方法によっては誰かを不利にすることもあるため、「必ず」できるとは限らない。表現が強すぎて誤り。
- ウ(×):パレート最適な状態から他の状態へ移ると、定義上、必ず誰かが不利になる。「他の個人を不利にせずにある個人を有利にできる」とするのは、パレート最適の定義に反し誤り。
- エ(○):あるパレート最適状態から別のパレート最適状態へ移るときは、ある個人を有利にすれば必ず他の個人が不利になる。これはパレート最適点の定義そのもの。正しい。
よって エ。