第17問
次の文章中の空欄に入る計算式として最も適切なものを、下記の解答群から選 べ。 Z 社では月間N 個の製品を製造しているが、その中の%が不良品として廃棄 される。この不良について調査を行ったところ、新たに作業者を雇って手直しを行 えば、すべてを良品にできることが分かった。 以下の前提条件のもとで、製品の販売単価がp 円、製造変動費単価がv 円、不 良品個当たりの廃棄費用がs 円のとき、作業者の雇用が採算的に見合うために は、月間の人件費は、0.05× N ×( )円未満でなければならない。 【前提条件】 1.この製品に対する需要は十分に高く、良品となった製品はすべて販売するこ とができる。 2.不良品の手直しを行う場合には、作業者の人件費だけが追加費用として発生 し、例えば材料費等の人件費以外の追加費用は発生しない。
- ア p +s
- イ p -v +s
- ウ v
- エ v +s ― 9― ◇M4(295―100)
▼ 解答・解説を見る
正解:ア
解答:ア
〔リード〕不良品0.05N個を手直しして良品化したときの「便益」と、追加の人件費を比較する採算問題。空欄=1個当たりの便益。
- 手直し前(廃棄):不良品は捨てるので売上ゼロ、さらに廃棄費用 s 円/個が発生。
- 手直し後(良品化して販売):1個当たり販売単価 p 円の売上が得られ、加えて廃棄費用 s 円/個が不要になる(節約)。材料費等は追加発生しないため変動費 v は手直しの有無に関わらず既に投入済みで、比較上は無関係。
- したがって手直し1個当たりの便益 = 売上 p + 廃棄費用の節約 s = p + s 円。
- 不良品は 0.05×N 個なので、総便益 = 0.05×N×(p+s) 円。月間人件費がこれ未満なら採算が合う。
各選択肢:
- ア(○):p + s。上記のとおり1個当たり便益に一致。
- イ(×):p − v + s。変動費 v は手直しの有無で変わらない埋没費用であり、便益から差し引くのは誤り。
- ウ(×):v のみ。売上 p も廃棄費用節約 s も反映しておらず不適切。
- エ(×):v + s。便益の本体である売上 p を欠き、無関係な v を含むため不適切。
よって ア。