経済学・経済政策 H19年度 第12問

第12問

高齢化社会を迎え、医療機関が提供する医療サービスに対する価格水準について の議論が行われるようになっている。以下の記述について、最も適切なものの組み 合わせを下記の解答群から選べ。 a 生死にかかわるような重度な症状の場合、医療サービスへの需要の価格弾力性 は低い。 b 生死にかかわらない症状で、自然治癒などの代替的治療法が複数ある場合、医 療サービスへの需要の価格弾力性は低い。 c 公的保険制度が充実して患者自己負担が少ない場合、医療サービスへの需要の 価格弾力性は低い。 d 公的保険制度が貧弱で患者自己負担が高い場合、医療サービスへの需要の価格 弾力性は低い。

  1. aとc
  2. aとd
  3. bとc
  4. bとd ― 12― ◇M1(023―14)
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正解:

解答:ア(aとc)

〔リード〕医療サービス需要の価格弾力性が「低い(非弾力的)」となる条件を選ぶ。代替性が乏しく必要性が高い、あるいは自己負担が小さい場合ほど価格弾力性は低い。

  • a(○):生死にかかわる重度の症状では、価格にかかわらず医療を受けざるを得ず代替手段もないため、需要の価格弾力性は低い(非弾力的)。正しい。
  • b(×):自然治癒など代替的治療法が複数ある場合、価格が上がれば他の選択肢に切り替えられるため、需要の価格弾力性は「高い(弾力的)」。「低い」とするのは誤り。
  • c(○):公的保険が充実し患者自己負担が少ない場合、患者が直面する実質価格の変化が小さく、価格変動に対し需要量があまり反応しないため、価格弾力性は低い。正しい。
  • d(×):自己負担が高い場合は患者が価格を強く意識し、価格変化に需要が敏感に反応するため、価格弾力性は「高い」。「低い」とするのは誤り。

正しい記述はaとc。よって

#需要・供給と弾力性

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