第11問
所得格差を示す数値であるジニ係数は、その値が低いほど平等であると考えられ る。日本のジニ係数に関して、最も不適切なものはどれか。
- ア 世帯当たりの世帯人員を勘案した年間可処分所得(等価可処分所得)のジニ係 数をみると、先進国の中で日本は国際的に中位に位置する。
- イ 高齢者層ほど、総世帯の年間可処分所得(等価可処分所得)のジニ係数が高い。
- ウ 租税や社会保険料の支払、年金給付等の移転所得の受取後の年間収入に関する ジニ係数は、その再分配前の年間収入に関するジニ係数よりも大きい。
- エ 年間収入に関する日本のジニ係数は増加傾向にある。
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正解:ウ
解答:ウ
〔リード〕ジニ係数(0に近いほど平等、大きいほど不平等)に関する記述で「最も不適切」なものを選ぶ問題。所得再分配の効果が論点。
- ア(○・適切):等価可処分所得でみたジニ係数は、先進国の中で日本は概ね中位に位置するとされ、妥当な記述。
- イ(○・適切):高齢者層は現役所得を失い年金等への依存度が高く、世帯間の所得のばらつきが大きいため、年齢が高い層ほどジニ係数が高くなる傾向がある。妥当。
- ウ(×・不適切=正解):租税・社会保険料の負担や年金等の移転所得による「再分配後」のジニ係数は、再分配前よりも「小さく(平等に)」なる。これが所得再分配機能である。「再分配後のジニ係数が再分配前より大きい」とする本記述は逆であり、最も不適切。
- エ(○・適切):日本の年間収入に関するジニ係数は長期的に増加(不平等化)傾向にあるとされ、妥当な記述。
最も不適切なのは再分配の効果を逆に述べたウ。よって ウ。