経済学・経済政策 H19年度 第3問

第3問

1980年代後半以降、日本の製品輸入比率は上昇傾向にある。その要因として、 最も適切な記述の組み合わせを下記の解答群から選べ。 a アジア地域における工業化の進展は、日本の製品輸入比率を上昇させる要因で ある。 b 円安は、日本の製品輸入比率の上昇を引き起こす。 c 日本企業の企業内貿易の進展は、製品輸入の増加と産業内貿易から産業間貿易 への変化を引き起こす。 d 日本企業の対外直接投資の増加は、日本の製造業の海外生産比率を上昇させる とともに、製品輸入比率も上昇させる。

  1. aとb
  2. aとc
  3. aとd
  4. bとc
  5. bとd ― 3― ◇M1(023―5)
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正解:

解答:ウ(aとd)

〔リード〕1980年代後半以降、日本の製品輸入比率が上昇した要因として、a〜dの正誤を判定する。正解は「aとd」。

  • a(○):アジア地域(NIEs・ASEAN・中国等)の工業化が進展すると、これら諸国から日本へ工業製品(製品)が輸入されるようになり、日本の製品輸入比率を上昇させる。妥当である。
  • b(×):円安は輸入品の円建て価格を上昇させ、輸入を抑制する方向に働く。製品輸入比率の上昇を引き起こすのは「円高」であって円安ではない。因果が逆で誤り。
  • c(×):企業内貿易(多国籍企業の親子間取引)の進展は、同一産業内での部品・製品のやり取り、すなわち「産業内貿易」を拡大させる。「産業内貿易から産業間貿易への変化」とする記述は方向が逆で誤り。
  • d(○):日本企業の対外直接投資の増加は海外生産比率を高め、現地で生産した製品を日本へ逆輸入する動きを生む。これは製品輸入比率を上昇させる要因として妥当である。

正しい記述はaとd。よって

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