アンケート調査とは
アンケート調査とは、あらかじめ用意された質問票(アンケートフォーム)を使い、多数の対象者から回答を収集する定量調査手法です。最も広く利用されている市場調査の基本手法であり、マーケティングの意思決定を支える客観的なデータを効率的に取得できます。インターネットの普及により、Webアンケートが主流になっています。
質問票設計のポイント
良い質問票は①明確で簡潔な表現、②1つの質問に1つの内容(ダブルバーレルの回避)、③回答しやすい選択肢の設計、④論理的な質問順序(一般→具体、事実→意見)、⑤回答者の負担を考慮した適切な長さで構成されます。誘導質問(答えを暗示する質問)や曖昧な表現は避け、プリテスト(予備調査)で問題を事前に発見することが重要です。
質問の形式と尺度
質問形式は①単一回答(SA:Single Answer)、②複数回答(MA:Multiple Answer)、③自由回答(FA:Free Answer)に大別されます。尺度には、名義尺度(カテゴリ分類)、順序尺度(順位づけ)、間隔尺度(等間隔の段階評価)、比率尺度(絶対的な数値)があります。リッカート尺度(5段階や7段階の同意度評価)は最も一般的な態度測定法です。
回収率向上と調査品質の管理
Webアンケートの回収率は一般に10〜30%程度ですが、①適切な謝礼の設定、②回答時間の明示(10分以内が理想)、③モバイル対応のフォーム設計、④リマインドメールの送信、⑤質問数の厳選により向上させることができます。また、ストレートライナー(全問同じ回答をする不真面目な回答者)の除外など、データクリーニングも調査品質の確保に不可欠です。
具体例・事例
アンケート調査は、用意した質問票で多数の対象者から回答を集める定量調査です。
- Webアンケート:フォームを配信し、効率よく回答を集めます。
- 店頭アンケート:来店客に紙やQRで回答してもらいます。
- 選択式と自由記述:割合を測る選択式と、生の声を拾う記述式を組み合わせます。ある小売店では、レシートにアンケートQRを印刷し、商品や接客への評価を継続的に集めています。
どんなときに使う?(活用シーン)
客観的なデータを効率よく集め、意思決定の根拠にするために幅広く使われます。
- 満足度の把握:顧客の評価を数値で確認します。
- ニーズの把握:求められる商品やサービスを探ります。
- 施策効果の測定:販促や改善の前後で反応を比べます。中小企業では、無料のアンケートツールやQRコードを使えば、低コストで顧客の声を定期的に集められます。
よくある質問
Q. 回答を多く集めるにはどうすればよいですか?
A. 質問数を絞り、数分で終わる量にすることが基本です。スマホで答えやすくする、回答しやすいタイミングで配る、ちょっとした特典を用意するなどの工夫で、回答率を高めることができます。
Q. 質問のつくり方で気をつける点は?
A. 一つの質問で二つのことを聞かない、誘導する表現を避ける、専門用語を使わないことが大切です。あいまいな言葉や答えにくい聞き方は誤解や無回答を招くため、誰が読んでも同じ意味に取れる質問を心がけます。