CLT(会場調査)とは
CLT(Central Location Test:会場調査)とは、指定された調査会場に対象者を集め、製品の試食・試飲・試用や広告素材の評価を行う調査手法です。調査環境を統一的にコントロールできるため、対象者間で同一条件での評価が可能です。食品・飲料・化粧品・日用品のリサーチで頻繁に用いられています。
CLTの実施形態
①ストリートキャッチ型(商業施設や駅前で通行人を勧誘して調査に参加してもらう)、②事前リクルート型(パネルや名簿からあらかじめ対象者を招集)。調査会場は調査専用会場(テストキッチン、インタビュールーム等)を使用することが一般的です。調査人数は100〜300名程度が標準的で、比較対象の数や評価手法に応じて設計します。
CLTのメリットと活用場面
①調査環境のコントロール(温度、照明、提示方法の統一)、②実物を体験してもらえる(試食、試飲、試触)、③対象者の反応をその場で観察できる、④回答の即時収集が可能。活用場面としては、新商品の味覚テスト、パッケージデザインの評価、広告クリエイティブの事前テスト、既存製品のリニューアル評価などが代表的です。
CLT実施上の注意点
①順序効果の排除(複数製品を評価する際は提示順序をローテーション)、②ハロー効果への配慮(先入観が評価に影響しないよう、ブランド名の有無を検討)、③試食・試飲の量と時間の統一、④会場の立地と対象者の代表性(都市部の繁華街で実施する場合、特定の属性に偏る可能性)、⑤調査員のトレーニング。CLTの結果はHUT(自宅使用テスト)と異なる場合があるため、両手法の特性を理解した上で使い分けることが重要です。
具体例・事例
CLTは会場に対象者を集めて、同じ条件で製品や広告素材を評価してもらう手法です。
- 試食・試飲:温度や提供量を統一して新商品を味わってもらい、好みや改善点を聞きます。
- パッケージ評価:複数のデザイン案を並べ、どれが手に取りたくなるかを比較します。
- 広告素材の反応:CMや動画を視聴してもらい、印象や分かりやすさを評価します。ある食品メーカーの想定では、新味の試作品を会場で20名に試食してもらい、味の方向性を絞り込みました。
どんなときに使う?(活用シーン)
条件を厳密にそろえて公平に比較したい場面で力を発揮します。
- 新商品の味づくり:複数の試作品を同条件で比べ、発売候補を選びます。
- 機密性の保持:未発表の製品や素材を、外部に漏らさず評価できます。
- その場での観察:表情や手の動きなど、回答以外の反応も観察できます。ある惣菜店では、新メニューを店内の一角で複数の常連に試食してもらい、評判の良い品を定番化しました。
よくある質問
Q. CLTとオンライン調査はどう使い分けますか?
A. 味や使用感など実物に触れる必要がある評価はCLTが適しています。一方、知名度や意識を多人数から効率よく集めたい場合はオンライン調査が向きます。目的に応じて選ぶか、組み合わせて使います。
Q. 会場を借りないと実施できませんか?
A. 専用会場でなくても、自店のスペースや貸し会議室を使えば小規模なCLTは実施できます。大切なのは提供条件をそろえることで、温度・量・順番などを統一すれば公平な比較ができます。