予想問題 経済学・経済政策 令和8年度予想 第11問

この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。

第11問

論点:外部性の内部化

外部性とその内部化に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. ピグー税は、外部限界費用に等しい額を課すことで外部性を内部化する。
  2. ピグー税を課すと、私的限界費用は社会的限界費用より下方へ移動する。
  3. コースの定理では、政府の課税によって最適な資源配分が実現する。
  4. 負の外部性があると、市場の生産量は社会的に最適な水準より少なくなる。
  5. 正の外部性がある財は、市場で過剰に供給される。
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正解:

解答:ア

外部性は取引を通さず第三者に及ぶ影響で、その社会的費用を当事者の費用に組み込むことを内部化という。

  • ア(○):ピグー税は1単位あたり外部限界費用と同じ額を課し、私的限界費用を社会的限界費用に一致させて外部性を内部化する。
  • イ(×):ピグー税を課すと私的限界費用は税額分だけ上方へ移動し、社会的限界費用に一致する。下方への移動は誤り。
  • ウ(×):コースの定理は、取引費用が小さければ当事者どうしの交渉により、権利の初期配分によらず最適が実現するという主張。政府の課税によるものではない。
  • エ(×):負の外部性があると、企業は私的費用しか見ないため社会的最適より多く生産する(過剰生産)。少なくなるは誤り。
  • オ(×):正の外部性(外部経済)がある財は、便益が価格に反映されず市場では過少に供給される。過剰供給は誤り。

よって

なぜこの論点を予想したか

外部性の内部化(ピグー税・コースの定理)は毎年のように問われる論点で、H22第15問・H24第21問・H26第20問・R05第17問・R07第19問で出題実績がある。R05第17問が内部化を意図した政策の選別、R07第19問が余剰分析だったため、本問はピグー税・コースの定理の仕組みと外部不経済・外部経済の過不足を問う定義型に切り口を変えた。図表なしで成立する。

#市場の失敗・外部性

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