この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第10問
論点:財の分類
競合性と排除性による財の分類に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 公共財とは、政府が供給する財として定義される。
- イ 一般道路や国防は、非競合性と非排除性をもつ公共財である。
- ウ 共有資源は、排除性はあるが競合性がない財である。
- エ 私的財では、フリーライダー問題が生じやすい。
- オ 準公共財とは、競合性と排除性をともに完全にもつ財のことである。
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正解:イ
解答:イ
財は競合性(消費すると他者の消費量が減るか)と排除性(対価を払わない人を締め出せるか)の2軸で分類する。
- ア(×):公共財は性質(非競合性・非排除性)で定義される財であり、供給主体で定義されるのではない。民間が供給する公共財もある。
- イ(○):一般道路や国防は、みんなが同時に消費でき(非競合性)、対価を払わない人も締め出せない(非排除性)財である。これを公共財という。
- ウ(×):共有資源(コモンズ)は競合性はあるが排除性がない財。排除性ありと競合性なしを入れ替えている。
- エ(×):私的財は排除性があり対価を払わない人を締め出せるため、フリーライダー問題は生じにくい。生じやすいのは非排除性をもつ公共財。
- オ(×):準公共財は非競合性・非排除性の一方を欠く財(クラブ財や共有資源)をさす。両方を完全にもつのは私的財である。
よって イ。
なぜこの論点を予想したか
財の分類(競合性・排除性)は市場の失敗の定番で、H24第22問・H29第19問・R01第17問・R06第19問と繰り返し出題されている。R06第19問が表に財の例を当てはめる形式だったため、本問は競合性・排除性の定義と公共財・共有資源・クラブ財・準公共財を横断する定義型に切り口を変え、正解肢も過去問の例示と重ならないようにした。図表なしで成立する。