この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第3問
論点:財政の自動安定化装置
財政の自動安定化装置(ビルトイン・スタビライザー)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 a 好況期には累進的な所得税の税収が自動的に増え、総需要の過熱を抑える。 b 不況期には失業給付の支給が自動的に増え、消費の落ち込みを緩和する。 c 自動安定化装置は、政府がその都度発動を判断する裁量的財政政策の一種である。
- ア a:正 b:正 c:正
- イ a:正 b:正 c:誤
- ウ a:正 b:誤 c:正
- エ a:誤 b:正 c:誤
- オ a:誤 b:誤 c:正
▼ 解答・解説を見る
正解:イ
解答:イ(a:正、b:正、c:誤)
自動安定化装置は、政策当局の判断を経ずに景気を自動的に和らげる仕組み。所得・利潤に対する累進性が強いほど機能が強い。
- a(正):累進的な所得税は好況で税収が自動的に増え、需要の過熱を抑える。
- b(正):失業給付は不況で支給が自動的に増え、消費の急落を防ぐ。
- c(誤):自動安定化装置はあらかじめ制度に組み込まれ自動で作動するもので、そのつど政府が発動を判断する裁量的財政政策とは区別される。
よって a正b正c誤 の イ。
なぜこの論点を予想したか
自動安定化装置は図表なしで成立する定番論点で、R06第8問(税の仕組みの比較)で直近出題された。本問は同じ論点でも「仕組みの比較」ではなく「作動メカニズムと裁量的財政政策との区別」に切り口を変え、R06との重複を避けた。財政・金融政策は過去19年で延べ43回と頻出。