この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第6問
論点:仮想化技術とクラウドサービス
仮想化技術とクラウドコンピューティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア IaaS を利用する場合、サーバやストレージなどのインフラに加えて、その上で動作するOS やミドルウェアまでを事業者が提供するため、利用者はアプリケーションだけを用意すればよい。
- イ PaaS を利用する場合、完成したアプリケーションが提供されるため、利用者は自らアプリケーションを開発することなく、そのまま利用することができる。
- ウ コンテナ方式では、コンテナごとにゲストOS を持つ必要があるため、仮想マシン方式に比べて起動に時間がかかる。
- エ スケールアップとは、1台のサーバのCPU やメモリを増強することによって、処理能力を高めることをいう。
- オ ベアメタル型のハイパーバイザは、物理マシンに直接導入するのではなく、ホストOS の上に仮想化ソフトウェアとして導入し、その上でゲストOS を稼働させる方式である。
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正解:エ
解答:エ
クラウドは①サービス階層(IaaS/PaaS/SaaS)、②実装形態(パブリック/プライベート等)、③責任共有モデルの3つの軸で整理する。仮想化は「ゲストOSがある=仮想マシン(ハイパーバイザ)/ゲストOSがない=コンテナ」で見分ける。
- ア(×):OSやミドルウェアまで事業者が用意し、利用者がアプリケーションだけを用意するのはPaaSの説明。IaaSはサーバ・ストレージ・ネットワークなどインフラまでの提供にとどまり、OS・ミドルウェア・アプリは利用者が用意する。
- イ(×):完成したアプリケーションが提供され、利用者がそのまま使うのはSaaSの説明。PaaSはアプリの実行基盤(OS・ミドルウェア)までの提供であり、アプリケーションは利用者が開発する。
- ウ(×):仮想マシンごとにゲストOSを持ち、重く起動が遅いのはハイパーバイザ型(仮想マシン方式)の特徴。コンテナはゲストOSを持たず、ホストOSのカーネルを共有するため、軽量で起動が速い。記述が逆である。
- エ(○):スケールアップは、1台のサーバのCPU・メモリなどの性能を増強して処理能力を高めること。なお、サーバの台数を増やして処理能力を高めるのはスケールアウトである。正しい。
- オ(×):ベアメタル型のハイパーバイザは、物理マシンに直接導入する方式で、ホストOSは不要である。ホストOSの上に仮想化ソフトを載せ、その上でゲストOSを動かすのはホスト型であり、両者が入れ替わっている。
よって エ。
なぜこの論点を予想したか
過去19年の出題実績を論点別に集計すると、ソフトウェア・OS〈第2章〉は延べ57回で19年すべてに出題があり(R03は7問、R07は3問)、テキストも仮想化を「近年(R03・R07)の最頻出論点」とする。仮想化はR02第13問・R03第3問・R07第2問と3〜4年おきに繰り返されているが、R07第2問はハイパーバイザとコンテナの主語の対応に絞られていた。第2章の対応過去問表ではスケールアウト/スケールアップはH27第15問以降11年、第6章の対応過去問表ではサービス3階層(IaaS/PaaS/SaaS)はR01第23問以降7年、正面からの出題が確認できず、R05〜R07の全問にも「スケールア」の語はない。