第7問
トービンのq に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 企業の株価総額と現存の資本の買い替え費用の総額が等しいとき、企業は新規 の投資を増やす。
- イ 企業の市場価値が資本の再取得価格を下回るとき、企業は新規の投資を実行す る。
- ウ 企業の市場価値と投資費用が等しいとき、企業は新規の投資を増やす。
- エ 資本投資の予想収益が投資費用よりも大きいとき、企業は新規の投資を実行す る。
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正解:エ
解答:エ
トービンのqは、q=(企業の市場価値=株価総額+負債)÷(現存資本の再取得費用)で定義される。q>1なら市場が評価する企業価値が資本の調達費用を上回るので投資を増やし、q<1なら投資を控える。q>1とは、投資から得られる予想収益が投資費用を上回る状態と同義である。
- ア(×):株価総額=買い替え費用はq=1の状態。このとき新規投資を増やす誘因はない(増やすのはq>1のとき)。
- イ(×):市場価値が再取得価格を下回る(q<1)ときは投資を控えるのが合理的で、「投資を実行する」は誤り。
- ウ(×):「市場価値と投資費用が等しいとき投資を増やす」は不正確。qは市場価値と資本の再取得費用の比であり、等しい(q=1)なら投資を増やす理由はない。
- エ(○):予想収益が投資費用を上回る(実質的にq>1)とき企業は投資を実行する。トービンのqの本質を正しく表している。
よって エ。