経済学・経済政策 H30年度 第1問

第1問

以下の2 つの図は、2000 年以降の日本経済について、左図は賃金と労働生産性 の推移、右図は労働分配率と営業利益の推移を示している。図中のa〜dに該当す るものの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

第1問の図
  1. a:賃金     b:労働生産性  c:営業利益   d:労働分配率
  2. a:賃金     b:労働生産性  c:労働分配率  d:営業利益
  3. a:労働生産性  b:賃金     c:営業利益   d:労働分配率
  4. a:労働生産性  b:賃金     c:労働分配率  d:営業利益 (注) 労働生産性は、就業者数に総実労働時間を掛け合わせたマンアワーベース の名目GDP。賃金は、労働時間1 時間当たりの名目雇用者報酬。 出所:厚生労働省『平成29 年版労働経済白書』 賃金と労働生産性の推移 (2000 年=100) 2015(年) a b 労働分配率と営業利益の推移 (2000 年=100) (%) c 2015(年) d
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正解:

解答:ウ

左図は賃金と労働生産性、右図は労働分配率と営業利益の推移。鍵は「2000年以降、賃金は労働生産性ほど伸びず、両者の差が労働分配率の低下・営業利益の増加に表れている」という近年の傾向である。

  • 左図:労働生産性は趨勢的に上昇し2015年に最高水準(a=太線で高い方)、賃金は伸び悩み低位で推移(b=細線で低い方)。よってa=労働生産性、b=賃金

  • 右図:労働分配率(賃金/生産性に対応し低下傾向)と営業利益(景気回復で増加傾向)。生産性ほど賃金が伸びないので労働分配率は低下、企業の営業利益は増加する。図でリーマン直前まで上昇し2009年に急落、その後回復して高水準なのが営業利益(c=太点線で上方)、逆動きで推移するのが労働分配率(d=細点線で下方)。よってc=営業利益、d=労働分配率

  • ア(×):a=賃金、b=労働生産性が逆。生産性の方が高く伸びている。

  • イ(×):a・bが逆。さらにc・dも逆。

  • ウ(○):a=労働生産性、b=賃金、c=営業利益、d=労働分配率で図と整合する。

  • エ(×):a・bは正しいが、c=労働分配率、d=営業利益が逆。

よって

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