管理会計
全部原価計算
Absorption Costing
概要
変動費・固定費を問わずすべての製造原価を製品原価に算入する原価計算方式。
詳細解説
全部原価計算は、変動製造原価と固定製造原価の両方を製品原価として集計する方式であり、外部報告用の財務諸表作成において原則とされる方法である。
全部原価計算では、製品在庫に固定費が含まれるため、生産量が販売量を上回ると固定費の一部が在庫として繰り延べられ、利益が大きく表示される場合がある。
試験対策のポイント
- 暗記必須:全部原価計算は変動費・固定費を問わず製造原価をすべて製品原価に算入する。制度会計上の方法。
- 頻出ポイント:固定製造費用が期末在庫に配分されるため、在庫が増えると当期費用化される固定費が減り、直接原価計算より営業利益が大きくなる。
- ひっかけ注意:生産量が販売量を上回る(在庫増)と全部原価計算の利益>直接原価計算の利益。在庫が減ると逆になる。
事例・具体例
生産量1,000個、販売量800個の場合、200個分の固定製造原価は期末在庫として翌期に繰り越される。直接原価計算より利益が大きくなる。