概要

ビジネスメール詐欺(BEC:Business Email Compromise)とは、経営者や取引先になりすました偽のメールで、振込先の変更や緊急の送金を指示し、金銭をだまし取る詐欺です。企業の経理・財務担当者を狙い、1件で数千万〜数億円規模の被害が出ることもあります。

マルウェアを使わず「人をだます」ことに特化している点が特徴で、巧妙な日本語と、実在の取引・人物を装う周到な準備が行われます。事前にメールを盗み見て、やり取りの流れを把握したうえで割り込んでくることもあります。

詳細(手口・パターン)

緊急性」「秘密保持の要求(他者に確認させない)」「普段と違う振込先」が共通する危険サインです。

BECはマルウェアを使わない(あるいは補助的にしか使わない)「だまし」の攻撃である点がポイント。技術対策より業務プロセス(送金時の複数人確認)が効くという点が頻出です。

対策

BECは「メールの内容を信じてしまう」ことが被害の原因です。別経路での確認という業務プロセスを徹底することが、最も確実な防御になります。

インシデント事例

日本企業の数十億円規模の被害

海外子会社の経理担当者が、取引先や経営幹部になりすました偽メールの指示に従って送金し、数十億円をだまし取られた事例が報じられています。巧妙ななりすましと緊急性の演出により、担当者が疑いを持たないまま送金してしまいました。

請求書の振込先すり替え

取引のメールを盗み見た攻撃者が、請求段階で「口座を変更した」と偽メールを送り、攻撃者の口座へ振り込ませる被害も多発しています。別経路での確認が行われていれば防げた事例です。

試験での問われ方