オウンドメディアPRとは
オウンドメディアPRとは、企業が自社で所有・管理するメディア(コーポレートサイト、企業ブログ、公式SNSアカウント、メールマガジンなど)を活用して、PRメッセージを直接ステークホルダーに届ける広報手法です。従来のPRがメディアを介した間接的な情報伝達であったのに対し、オウンドメディアPRでは企業が自らの言葉で直接情報発信できるため、メッセージのコントロールが可能で、伝えたいことを正確に届けられます。
オウンドメディアPRの活用方法
①企業ブログ・オウンドメディアでの情報発信(企業のストーリー、社員インタビュー、技術解説)、②コーポレートサイトのニュースルーム整備、③公式SNSアカウントでのリアルタイム発信、④動画コンテンツ(YouTube企業チャンネル、社長メッセージ動画)、⑤ポッドキャスト配信、⑥メールマガジン・ニュースレター。複数のオウンドメディアを組み合わせて、ターゲットに応じた多角的な情報発信を行います。
PESOモデルとオウンドメディアの位置づけ
PESO(Paid・Earned・Shared・Owned)モデルにおいて、オウンドメディアは他の3メディアのハブ(中心)として機能します。広告(Paid)でオウンドメディアに誘導し、充実したコンテンツがメディア掲載(Earned)やSNSでの拡散(Shared)を生み出す。この好循環を創出するには、オウンドメディアのコンテンツの質と更新頻度が鍵となります。
オウンドメディアPRの成功事例と課題
トヨタの「トヨタイムズ」、サイボウズの「サイボウズ式」など、オウンドメディアPRで成功している企業は、ジャーナリズムの手法を取り入れた質の高いコンテンツを継続的に発信しています。課題としては、①コンテンツ制作リソースの確保、②PV至上主義に陥らない指標設計、③広告色・宣伝色の排除(読者にとって有益な情報であること)、④SEOとPR効果の両立が挙げられます。読者目線でのコンテンツ設計が成功の前提条件です。
具体例・事例
オウンドメディアPRは、自社サイトやブログ、公式SNSなど自社で管理する媒体を使い、PRメッセージを直接届ける手法です。具体例は次のとおりです。
- 企業ブログ:自社の取り組みや専門知識を記事として発信する
- 公式SNS:日々の情報や舞台裏を、自社の言葉で継続的に届ける
- 中小企業の例:ある工房が、ブログで制作過程やこだわりを発信し、共感した顧客との関係を深めるケース
どんなときに使う?(活用シーン)
メディアを介さず、自社の言葉で継続的に情報を届けたい場面で活用されます。
- 伝えたい情報を、内容やタイミングを自社で管理しながら発信する
- 専門性や企業姿勢を継続発信し、信頼を積み上げる
- 取材ネタの「種」として、メディアに見つけてもらう入口にする
- 中小企業では、低コストで始められる発信手段として、ファンづくりに活用する
よくある質問
Q. メディア掲載を狙うPRと矛盾しませんか?
A. 矛盾しません。むしろ補い合います。オウンドメディアで発信した情報が記者の目に留まり、取材のきっかけになることもあります。自社発信と報道獲得を組み合わせることで、PR全体の効果が高まります。
Q. 続けるのが大変そうですが、コツはありますか?
A. 無理のない頻度で継続することが何より大切です。完璧を目指すより、現場のこだわりや日々の出来事など身近な話題を、自分の言葉で発信し続けることが、共感とファンづくりにつながります。