コホート分析

Cohort Analysis

コホート分析とは

コホート分析とは、共通の特性や経験を持つユーザー群(コホート)を定義し、そのグループの行動を時系列で追跡・比較する分析手法です。「2024年1月に初回購入した顧客」「キャンペーンAで獲得したリード」など、特定の条件で区切ったグループごとにKPIの推移を分析することで、施策の効果やユーザー行動のパターンを正確に把握できます。

コホート分析(継続率の表) 加入月 0か月1か月2か月3か月 1月 100% 70% 55% 48% 2月 100% 65% 50% 3月 100% 60% 加入月ごとに「その後どれだけ残ったか」を横に追うと、施策の効果が見えます。
図:コホート分析 ― 加入した月ごとにグループ分けし、継続率の推移を比べる

コホート分析の主要な活用場面

①リテンション分析(獲得時期別のユーザー定着率の推移を把握。「3月獲得ユーザーの1ヶ月後継続率は60%、6ヶ月後は25%」等)、②LTV分析(獲得チャネル別の顧客生涯価値の比較)、③施策効果の検証(UI改善前後のコホートでリテンション率を比較)、④プロダクト改善(機能追加がユーザーの定着にどう影響したかの分析)。特にサブスクリプション型ビジネスやアプリサービスではリテンション分析が最重要指標です。

GA4でのコホート分析

GA4では「探索」レポートにコホート分析機能が搭載されています。①コホートの定義(獲得日、初回イベント等)、②リテンション率の時系列推移の可視化、③セグメント別の比較が可能です。ただし、より詳細な分析(獲得チャネル別×購買金額別のLTV比較など)を行う場合は、BigQueryへのデータエクスポートとBIツールでの分析が推奨されます。

コホート分析の実践ポイント

①適切なコホートの定義(分析目的に沿ったグルーピング基準の設定)、②十分なサンプルサイズの確保(少数では統計的に意味のある結論を導けない)、③比較する期間の統一(季節変動の影響を除外)、④外部要因の考慮(キャンペーンや市場変化の影響)、⑤分析結果からの仮説構築とアクション実行。コホート分析は「なぜその違いが生じたのか」を深掘りし、改善アクションにつなげてこそ価値があります。

具体例・事例

コホート分析は、同じ時期や条件でまとめた顧客グループを追いかけ、時間とともにどう変化するかを見ます。

どんなときに使う?(活用シーン)

「全体平均」では見えない、グループごとの違いをあぶり出すのが得意です。

よくある質問

Q. コホート分析とセグメント分析の違いは?
A. セグメント分析はある時点での顧客を属性などで分けます。コホート分析は共通の起点を持つグループを時間軸で追う点が特徴です。「その後どう変化したか」を見たいときにコホート分析が役立ちます。

Q. どんなデータがあれば始められますか?
A. 顧客ごとの「初回行動の日付」と「その後の行動履歴」があれば始められます。入会日や初回購入日と、月ごとの購入有無が分かれば、表計算ソフトでも簡易な分析が可能です。

Q. 何人くらいのデータが必要ですか?
A. 明確な基準はありませんが、各グループの人数が少なすぎると偶然のばらつきが大きくなります。一般に、各コホートにある程度の人数がそろうと傾向が読み取りやすくなります。