ブルーオーシャン戦略とは
ブルーオーシャン戦略とは、既存の競争が激しい市場(レッドオーシャン)で戦うのではなく、競争のない新しい市場空間(ブルーオーシャン)を創造する戦略です。2005年にINSEADのW・チャン・キムとレネ・モボルニュが著書で提唱しました。
レッドオーシャンとの違い
レッドオーシャンは既存の業界で競合と限られた需要を奪い合う状態です。価格競争や差別化競争が激化し、利益率が低下します。一方、ブルーオーシャンは未開拓の市場であり、競争ルール自体が存在しないため、高い成長と利益の機会があります。
バリューイノベーション
ブルーオーシャン戦略の核心概念が「バリューイノベーション」です。差別化と低コストを同時に追求することで、買い手にとっての価値を飛躍的に高めます。従来は差別化とコスト優位はトレードオフとされていましたが、バリューイノベーションはこの常識を覆します。
4つのアクションフレームワーク
ブルーオーシャンを創造するためのツールとして「ERRCグリッド」があります。①Eliminate(取り除く):業界の常識だが不要な要素を排除。②Reduce(減らす):過剰な要素を大幅に減らす。③Raise(増やす):業界標準以上に高める要素。④Create(付け加える):業界にない新しい要素を創造する。
具体例・事例
競争のない新しい市場を作り出した事例として語られることが多い戦略です。
- QBハウス(理美容):一般に、カットだけに絞り短時間・低価格に特化することで、従来の理髪店とは異なる新たな需要を開拓したと紹介されます。
- ある弁当店の例:価格競争を避け、健康志向の高齢者向けに減塩・栄養計算済みの弁当という独自の切り口で、競合の少ない市場を狙います。
どんなときに使う?(活用シーン)
価格や品質の消耗戦から抜け出し、新しい需要を生み出したいときに使います。同じ土俵での争いに限界を感じたときの発想転換に役立ちます。
- 同業他社が多く、値下げ競争に巻き込まれているとき
- 既存商品に独自の付加価値を加えて差別化したいとき
- これまで顧客でなかった層を新たに取り込みたいとき
- ある中小企業では、業界の常識だった機能をあえて削り、代わりに別の価値を足すことで競合のいない領域を見つけています
よくある質問
Q. ブルーオーシャンはどうやって見つければよいですか?
A. 業界で当たり前とされる要素を洗い出し、「減らす・取り除く・増やす・付け加える」という観点で見直すのが基本です。顧客が本当は不要と感じている価値を削り、未充足のニーズに資源を振り向けると新市場が見えてきます。
Q. ブルーオーシャンはずっと続きますか?
A. 一般に長くは続きません。魅力的な市場には競合が参入し、やがてレッドオーシャン化します。先行者として築いたブランドや仕組みを磨き続け、次の新市場を探す姿勢が必要です。