ARIMAとは
ARIMA(Autoregressive Integrated Moving Average)とは、時系列データの予測に用いられる統計モデルで、自己回帰(AR)、差分(I)、移動平均(MA)の3つの要素を組み合わせたモデルです。ボックスとジェンキンスが体系化したことから、ボックス-ジェンキンス法とも呼ばれます。
| ひとことで言うと | 過去の値と過去の誤差から将来を予測する、時系列分析の代表的なモデル。 |
|---|---|
| 3つの要素 | AR=過去の値、I=差分で定常化、MA=過去の誤差。 |
| 注意点 | 季節性がある場合はSARIMAを使う。外部要因は別途組み込む必要がある。 |
ARIMAの3要素
AR(自己回帰)成分は過去の値からの線形回帰を表し、パラメータpで次数を指定します。I(和分)成分は非定常データを定常化するための差分を取る回数dを表します。MA(移動平均)成分は過去の予測誤差からの回帰を表し、パラメータqで次数を指定します。ARIMA(p,d,q)と表記されます。
1I:差分を取るトレンドを除いて定常化
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2AR:過去の値何期前まで使うか
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3MA:過去の誤差予測のズレを反映
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4パラメータを決定AICなどで選ぶ
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5予測を出力信頼区間つき
モデルの構築手順
ARIMAモデルの構築は、(1)データの定常性確認と差分変換、(2)ACF(自己相関関数)とPACF(偏自己相関関数)の分析によるp,qの暫定決定、(3)パラメータ推定、(4)残差診断、(5)予測の手順で行います。AIC(赤池情報量規準)やBICを用いた自動選択も一般的です。
SARIMAとその発展
季節性のあるデータにはSARIMA(Seasonal ARIMA)が使用されます。SARIMA(p,d,q)(P,D,Q)sの形式で、季節成分のパラメータも含みます。近年ではProphetやニューラルネットワークベースの手法も普及していますが、ARIMAは解釈性が高くベースラインモデルとして依然重要です。