データブローカーとは
データブローカーとは、個人や組織のデータを収集・集約・分析し、第三者に販売またはライセンスするビジネスを行う事業者のことです。公開情報、購買履歴、ソーシャルメディア、位置情報など、多様なソースからデータを集め、ターゲティング広告、信用評価、本人確認、マーケティングなどの目的で提供します。その活動はデータプライバシーの観点から多くの議論と規制の対象となっています。
データブローカーの活動と課題
データブローカーは、数千ものデータソースから情報を収集し、個人プロファイルを構築します。一人の個人について数千点のデータポイントを保有している場合もあります。透明性の欠如が最大の課題であり、多くの場合、個人はデータブローカーが自分の情報を保有していることすら認知していません。米国のバーモント州やカリフォルニア州、EUのGDPRなど、データブローカーの規制を強化する動きが進んでいます。
AI開発とデータブローカー
AI開発において、データブローカーから購入したデータを学習に利用する際は、ガバナンス上の注意が必要です。データの収集方法が合法かつ倫理的であるかの確認、個人の同意が適切に取得されているかの検証、データのバイアスの評価などが重要です。GDPRの下では、データブローカーから取得したデータでもデータ主体の権利(アクセス権、削除権等)を尊重する義務があります。データの出所と合法性を確認するデューデリジェンスプロセスの整備がデータガバナンスの一環として求められます。