ASI(超知能)

Artificial Superintelligence

ASI(超知能)とは

ASI(Artificial Superintelligence:超知能)とは、あらゆる知的領域において人類全体の知能を超越する人工知能を指す概念です。AGI(汎用人工知能)の次の段階として位置づけられ、科学的発見・創造性・社会的判断などすべての面で人間を凌駕する存在と想定されています。

知能爆発の仮説

数学者I.J.グッドが1965年に提唱した「知能爆発(Intelligence Explosion)」の仮説では、自身を改良できる超知能AIが誕生すると、改良の連鎖が加速度的に進み、人間の理解を超えた知能レベルに到達するとされます。この仮説は技術的特異点(シンギュラリティ)の議論とも密接に関連しています。

ASIのリスクと議論

ASIの実現は人類にとって最大の恩恵にも最大の脅威にもなりうると議論されています。ニック・ボストロムの「スーパーインテリジェンス」やスチュアート・ラッセルの研究は、ASIが人間の価値観と整合しない目標を追求した場合の存在的リスク(Existential Risk)を警告しています。

現在の位置づけ

ASIは現時点では理論的概念であり、実現時期についても数十年後から「到達不可能」まで見解が分かれています。しかしAI技術の急速な進歩を背景に、ASIの可能性を真剣に検討する研究機関や政策機関が増えています。