事案の概要データ
| 公表日 | 2026年9月28日 |
|---|---|
| 対象 | 宿泊予約管理システム「TEMAIRAZU」 |
| 被害 | 宿泊者情報の閲覧・取得の可能性、宿泊者へのフィッシングメール送信 |
| 原因 | 第三者による不正アクセス |
| 件数 | 調査中 |
図解:この事故の構造
何が起きたのか
手間いらずは2026年9月28日、宿泊予約管理システム「TEMAIRAZU」が不正アクセスを受け、宿泊者情報が閲覧・取得された可能性があることを公表しました。あわせて、宿泊者に対してフィッシングメールが送信されたことも確認されています。
「TEMAIRAZU」は、複数の予約サイトの在庫や料金を一括管理するシステムで、多数の宿泊施設が導入しています。
情報を盗むだけで終わらない
この事案で特徴的なのは、情報を盗んだだけでなく、その情報を使ってすぐにフィッシングメールが送られた点です。
宿泊予約の情報には、宿泊者の氏名・連絡先・宿泊日・予約した施設名がそろっています。攻撃者はこれを使い、「ご予約の○○ホテルです。決済に問題がありました」といった、極めて信じやすいメールを送れます。実際の予約内容と一致しているため、受け取った人は疑いません。
近年、宿泊業界ではこの手口の被害が続いています。2026年5月のポラリス・ホールディングス(Booking.comアカウントの不正アクセス)、2023年のBooking.com経由の事案も同じ構図でした。
宿泊施設側が取るべき対応
予約管理システムを使っている宿泊施設は、まず管理画面のパスワードを変更し、二段階認証を設定してください。そのうえで、自館の予約者に対して「当館を装う決済依頼のメール・SMSにご注意ください」という注意喚起を出すことが重要です。
また、「当館から決済情報の入力を求めるメールを送ることはありません」と明言しておくと、お客様が偽メールを見分けやすくなります。あらかじめ公式サイトに掲載しておくと、事故が起きてからでも対応が速くなります。
時系列で見る経過
- 2026年9月宿泊予約管理システム「TEMAIRAZU」への不正アクセスが発生
- 2026年9月宿泊者に対してフィッシングメールが送信される
- 2026年9月28日不正アクセスと、宿泊者情報の閲覧・取得の可能性を公表
- 2026年9月28日以降影響範囲の調査と、利用施設・宿泊者への注意喚起を実施
中小企業が学ぶべきポイント
- 予約管理システムの管理画面に二段階認証をかける。パスワードだけで守らない。
- 「当社から決済情報の入力を求めることはありません」と平時から明示しておく。
- 盗まれた情報は、数日以内にフィッシングに使われる前提で注意喚起を急ぐ。
- 予約・顧客管理を外部サービスに任せていても、お客様への説明責任は自社にある。
出典・参考
本記事は、各組織の公表資料および報道をもとに、要点をわかりやすく整理したものです。 被害件数は「漏えいした可能性のある最大件数」として公表されている場合があり、実際に漏えいが確定した件数とは異なることがあります。 また、調査の進展により内容が変わる場合があります。正確な情報は必ず出典元の公式発表をご確認ください。