経済産業省が2026年3月31日に公表した「2025年のキャッシュレス決済比率」と、2025年12月の「キャッシュレス推進検討会とりまとめ」をもとに、決済手段別の内訳・主要ベンダーのシェア・今後の政府目標を図解でまとめました。
政府目標「2030年に65%」の達成に向け、堅調に上昇
経済産業省が2026年3月31日に公表した2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%(162.7兆円)となり、堅調な拡大が続いています。日本人の消費のうち、およそ6割弱がカードやスマホ決済など「現金以外」で支払われている計算です。
なお2025年から、より消費者の実感に近い「国内指標」が正式な指標に変更されました。従来の「国際比較指標(持ち家の家賃相当分などを分母に含む方式)」では2025年は46.3%にあたります。指標が変わったため、単純な前年比較では見かけ上大きくジャンプして見える点に注意が必要です。
2010年の約13%から、14年間で右肩上がりに拡大(下記は国際比較指標ベース)
主役はクレジットカード。しかしコード決済の伸びが際立つ
| 決済手段 | 金額 | 構成比 |
|---|---|---|
| クレジットカード | 134.6兆円 | 82.7% |
| コード決済 | 16.6兆円 | 10.2% |
| 電子マネー | 6.0兆円 | 3.7% |
| デビットカード | 5.5兆円 | 3.4% |
| 合計 | 162.7兆円 | 100% |
2024年 → 2025年の構成比の変化
PayPayが圧倒的トップ。上位4サービスで市場をほぼ独占
スマホのQRコード決済ではPayPayが突出し、利用者ベースで約3人に2人が使う状況です。取扱高でもPayPay単体で年間12.5兆円規模(2024年度)に達し、コード決済全体(16.6兆円)の大半を握ります。
| サービス | 利用率 |
|---|---|
| PayPay | 66.3% |
| 楽天ペイ | 35.3% |
| d払い | 27.5% |
| au PAY | 20.1% |
| メルペイ ほか | 10%前後 |
決済額の8割を占めるクレカ。ブランド別ではVisaが優位
キャッシュレスの主役であるクレジットカードを国際ブランド別に見ると、Visaが約5〜6割と最も広く使われ、次いで日本発のJCB、Mastercardが続きます。加盟店を選ぶ際は、この3ブランドに対応しておけば国内利用の大半をカバーできます。
| 国際ブランド | シェア(目安) |
|---|---|
| Visa | 約50〜60% |
| JCB | 約20〜28% |
| Mastercard | 約15〜18% |
| Amex ほか | 数% |
「2025年までに4割」を達成し、次は「80%」へ
デジタル中小企業診断士の視点から