このレポートについて
「最近、食料品が高い」――その実感を、公的データで確かめるレポートです。総務省「小売物価統計調査(動向編)」は、全国の店頭で実際の販売価格を調べている統計で、米・肉・野菜・調味料・外食まで、食卓に並ぶ品目の「実際の値段(円)」がわかります。
このページでは、代表的な26の食料品について、e-Stat APIから直近3年分の価格を自動取得し、どれがどれだけ値上がりしたかをグラフにしています。🔄 新しい月のデータが公表されると、自動で最新版に更新されます(価格は東京都区部=特別区部のもの。全国の傾向を映す代表的な地域として用いています)。
- 🍚 うるち米が突出して高騰(3年で約1.9倍)― 令和の米騒動の影響
- 🍫 チョコレート・りんごも+6〜7割と大幅上昇(カカオ高騰・猛暑の不作)
- 🥬 野菜(たまねぎ・じゃがいも・キャベツ)も軒並み上昇。一方で食用油など下がった品目も
① 食料品の3年間の値上がり率ランキング
代表的な26の食料品について、3年前(36か月前)と最新月の価格を比べた上昇率(%)です。プラスが大きいほど値上がりしています。
出典:総務省「小売物価統計調査(動向編)主要品目の都市別小売価格」東京都区部(e-Stat統計表ID: 0003421913)。
② 主要食品の価格推移(3年前=100の指数)
値段の単位が違う品目どうしを比べられるよう、3年前の同月を100とした指数で主要食品の推移を示しました。線が上に行くほど値上がりしています。
出典:総務省「小売物価統計調査(動向編)」東京都区部(e-Stat)。各系列は3年前の同月=100。
📊 このグラフのポイント
うるち米(赤)の急角度の上昇が際立ちます。2024年の夏以降に一段と値上がりし、他の食品を大きく引き離しました。チョコレート・りんごも右肩上がり。一方で食用油(灰色)は100を下回り、値下がりしていることがわかります。
- 米の上昇カーブは他品目と比べても突出。主食の値上がりは家計に重くのしかかります
- チョコ・コーヒーなど輸入依存の品目は、国際相場と円安のダブルパンチ
- 指数で見ると「何が・いつから・どれだけ」上がったかが一目で比較できます
食料品の価格データ一覧(自動更新)
26品目の「3年前・最新月の価格(円)」と「3年間の上昇率」の一覧です(上昇率の高い順/最新月はe-Statの公表に応じて自動更新)。
※ 価格は東京都区部(特別区部)の小売価格で、調査で定められた数量・規格あたりの円。品目ごとに数量が異なるため、金額の絶対値を品目間で直接比べることはできません(比較は上昇率・指数でご覧ください)。
💡 中小企業経営へのヒント
- 「食料品の値上がり」は中身がバラバラ。米・輸入原料・天候品目が大きく上がる一方、加工食品や油は落ち着く品目も。自店で扱う食材がどのタイプかで、仕入れ戦略は変わります。
- 米高騰は飲食・中食の最重要テーマ。主食コストが約1.9倍になった影響は大きく、メニュー構成(ご飯もの↔麺・パン)や分量・価格の見直しが収益を左右します。
- 値上がりの"理由"を伝える。カカオ・コーヒー・米など、公的データで「なぜ上がったか」を説明できれば、値上げへの顧客理解を得やすくなります。
- 下がった品目はチャンス。食用油やトマトなど値下がり品目を活かしたメニュー・販促で、値ごろ感を打ち出すことができます。
📊 このグラフのポイント
いちばん値上がりしたのはうるち米(約+87%)。2024年の「令和の米騒動」で価格が跳ね上がりました。次いでチョコレート(カカオ豆の国際価格高騰)、りんご(猛暑による不作)、そしてたまねぎ・じゃがいも・キャベツなどの野菜が続きます。一方、食用油やトマト、カップ麺などは横ばい〜値下がりで、同じ食料品でも品目によって明暗がくっきり分かれています。