主成分分析(PCA)

Principal Component Analysis

主成分分析(PCA: Principal Component Analysis)とは、高次元データの分散を最大化する方向(主成分)を見つけ出し、より少ない次元にデータを射影する線形次元削減手法です。データの可視化や前処理として広く使われています。

PCAの仕組み

PCAは、データの共分散行列の固有値分解を通じて主成分を求めます。第1主成分はデータの分散が最大となる方向、第2主成分は第1主成分と直交し次に分散が大きい方向、というように順次求めていきます。

表:主成分分析(PCA)の要点まとめ
ひとことで言うとデータのばらつきが最も大きい方向を新しい軸にして、次元を圧縮する手法。
どこで使うアンケートの因子整理、多項目データの可視化、前処理としてのノイズ除去。
注意点必ず事前に標準化する。単位が違うと大きい数値の列に引っ張られる。

寄与率と累積寄与率

各主成分の固有値は、その主成分が説明するデータの分散の大きさを表します。寄与率(固有値の比率)と累積寄与率を確認し、情報の大部分(例えば累積寄与率90%以上)を保持できる次元数を選択するのが一般的です。

図:PCAのしくみ
1データを標準化単位の影響を消す
▶
2分散が最大の方向第1主成分
▶
3直交する次の方向第2主成分
▶
4上位だけ残す累積寄与率80%など
▶
52次元で可視化散布図で全体像を把握

注意点

PCAは線形手法であるため、非線形な構造を持つデータには不向きです。また、PCAを適用する前にデータの標準化が必要です。スケールが異なる特徴量があると、分散の大きい特徴量に引きずられてしまいます。