なんと2020年のEC市場規模は縮小!?
経産省から2020年のEC市場のデータが発表されました
経済産業省から、2020年の電子商取引の市場調査の結果が発表されました。https://www.meti.go.jp/press/2021/07/20210730010/20210730010.html
さぞかし伸びているんだろうと思って確認すると、なんと、前年比 -0.43% の減少!
と、一瞬ビックリしますが、詳細を見ると、当然といえば当然でした。
物販は22%弱の増加 、デジタル系分野も15%弱の増加!
減少の要因はサービス系分野の −36%にありました。
後述しますが、旅行と、イベントなどのチケット販売が−60%以上という状況でした。
物販ECの状況
まんべんなく伸びていますが、EC化率の低かった、食品系も20%強とかなり伸びていますね。(食品でもUberなどは、サービス系のEC市場のデータに含まれており、物販系には含まれていません)これからも食品や医薬品なんかも伸びる余地が大きいので期待です。
物販だけのグラフを確認すると、やはり2020年は急速に伸びていますね。2021年もこの勢いは続くでしょうね。(つまりそれだけリアル店舗の小売の売上は下がるということでしょう。GDP伸びてない中では)
ちなみに小売業全体の月商推移は以下のとおりです。最初の4−5月の緊急事態では大きく落ち込んでいますが、それ以降はたいてい前年を上回っていますね。
ちなみに、アパレルはECでは伸びていましたが、小売全体では一人負けの状態ですね。
スマホの割合がついに物販では50%を超えました。私自身はほとんどの買い物はPCです。スマホでかうというと、ホテルとか新幹線とか旅行系くらいです。しかし、世の中の半分はスマホで買い物という時代なのです。スマホでどのように商品・サービスを見せていくかは更に重要になります。
サービス系ECの状況
さて、目も当てられない状況のサービス系。
旅行、チケット販売が60%以上のマイナスに加えて、飲食も−18%ですね。ぐるなびや食べログ等の予約になるでしょうか。
なお、飲食は、Uberなどのフードデリバリーサービスの BtoC-EC 市場規模推計を行ったところ、3,487 億円の規模ということでした。これは5,975億円の②飲食サービス市場のうちの58%ということでいいのでしょうか、すごい割合ですね。
逆にこれだけデリバリが伸びているのに、②飲食サービスがこれだけ下がっているのはショックですね。
デジタル分野
電子出版引き続き36%と伸びていますね!これはどんどん進んでほしい。
わたしの、Kindleライブラリも 1500冊までもう少し!
CtoCのEC
メルカリ等のフリマ市場ですね、メルカリは今週、ECカートサービスへの進出も発表しましたね。
CtoCももちろん伸びているのですが、物販のECが20%以上伸びていることを考えると、物足りない成長なのかもしれません。
BtoB ECは
BtoB ECも総額はまさかの減少。まあ、市場全体が縮んでいたら致し方ないのでしょうか。BtoCほどすぐECに切り替えられなかったでしょうしね。
しかし、EC化率は33.5%へ着実に成長しています。これからもBtoB ECは伸びていくことは間違いないと思います。
BtoCのEC化率が8%に比べて、BtoBは33.5%で、1/3はネットでやり取りがされているということですね。小規模なBtoB分野からすると信じられない数値でしょうが、FAXや電話での注文はこれからもどんどんなくなっていくでしょうね。早めに対応したいですね。
GDPの成長率
ちなみにGDPの成長率です。GDPが停滞した1年ではありましたが、それゆえに、EC市場の成長が目立った1年でした。もちろん、旅行・チケットなどは大きな停滞でしたが、コロナ後には反動で伸びることも予想できます。
これからもの売っていくには、実店舗だけではなく、ECの店舗も一緒に考えていかねばなりません。
そんなところで。