スマレジでの軽減税率対応〜タブレットでレジで10月1日の消費税増税に備える

2021年10月28日

スマレジとは

スマレジはタブレットで使えるレジシステムです。スマレジに加えて、Airレジ、ユビレジがタブレットレジの3強でしょうか。

Airレジはレジ機能はすべて無料ですが、スマレジとユビレジは機能によっては有料になります。最初に試すのはAirレジが無料なのでおすすめですが、機能面では、スマレジやユビレジのほうが豊富です。

なおレジ機能は無料ですが、タブレットやキャッシュドロア、レシートプリンタは有料です。(タブレットについてはキャッシュレス消費者還元事業で無料でもらえるケースもあります)

Airレジでできなくていつも困るのは商品カテゴリでの価格入力です。例えば、以下のようにメニューが階層化されているケース。

惣菜パン  ←商品カテゴリ
 サンドイッチ ←商品名
 コロッケパン ←商品名
 焼きそばパン ←商品名

といったメニューがあるとしましょう。サンドイッチ、コロッケパン、焼きそばパンをすべて値段を設定して、マスタ化するならAirレジでも対応できます。

しかし、パン屋さんは商品メニューが多く、商品の入れ替えも多いです。そのため、商品ごとでマスタ化すると手間がかかりすぎることがあります。 この場合は 「惣菜パン 350円」 と商品カテゴリーで価格を登録したい場合もあるでしょう。 そういった場合は、Airレジよりスマレジをおすすめします。

さて、それでは、スマレジの軽減税率対応を見てみましょう。

スマレジの軽減税率対応

スマレジにログインすると10月01日から消費税の事前準備をしろー!と言われます。 あと1ヶ月ちょっとですもんね。実際に準備画面を見てみます。

そうすると事前準備は以下の3つですね。

  • 商品の適用税率の設定
  • 商品の新単価を設定
  • 販売ごとに税率が変動する商品の設定

適用税率について

商品マスタを開いて、標準税率(10%)か、軽減税率(8%)かを選択します。販売時に税率を選べる設定も可能です。

新単価について

10月1日から価格自体を変更されるお店もあるでしょうね。外税(本体価格100円+消費税8円)としているところは、本体価格はそのままで、税率の変更だけで対応が可能です。

しかし、税込(108円)としているところは、価格自体を改定することになります。そのときには新単価を活用してください。

販売ごとの税率変動について

事前に標準税率か軽減税率かと、決まっているものは商品マスタを分けて設定すればいいと思いますが、注文時に税率を選択するケースもあるでしょうね。

例えばパン屋さんであれば、メロンパンとカレーパンをレジに持ってきて、「メロンパンはイートインで食べます、カレーパンは持ち帰りでお願いします」という場合です。 メロンパンは標準税率で10%とレジをうって、カレーパンは軽減税率で8%と打ちます。 

予め、

  • メロンパンの標準税率10%
  • メロンパンの軽減税率8%
  • カレーパンの標準税率10%
  • カレーパンの軽減税率8%

のボタンを作っておくのも一つの作戦ですが、パン屋さんは商品数もおおいですし、標準10%と軽減8%のボタンの位置が離れてしまうとレジで手間取るでしょう。そうすると、注文時に選択の形式のほうがいいでしょうね。

適用税率が『販売時に選択』かつ印税区分が『税込』の場合は、新単価に標準税率時の単価軽減税率時の単価をそれぞれ登録する必要があります。

参考記事

商品数が多いときは一括登録も可能

『適用税率』『新税区分』の設定内容が同じ場合は、管理画面から複数の商品を一括登録することが可能です。検索オプションを使って抽出した対象商品の『適用税率』『新税区分』を設定して一括登録します。なかなか便利ですね。

それ以外にもCSVで一括登録も可能ですね。

ジャーナルファイル(売上等集計データ)

昔ながらのレジだとジャーナルという名前で、日々の売上が紙で出力されます。まあ、日々の売上チェックには紙で十分なのですが、まとめてみたいときには難儀します。

特に、コンサルタントとしてお店を診断するときに紙のジャーナルを渡されると絶望しますw 分析が大変ですもんね。

その点、スマホ・タブレットのレジなら、データも自動でたまって、Webでも見れるし、ダウンロードも可能です。

スマレジの日計表の形式は以下のとおりです。

ただ、現時点では軽減税率の対応ではないですね。 消費税の列が1列しかないです。軽減税率対応の店舗であれば、8%消費税と10%消費税を分けて対応しないといけないので、10月1日以降はこの列が2列に分かれるんじゃないかと思います。消費税の列だけでなくて、売上の列も分かれるんでしょうね。

設定はいつすべきか

古いレジだと、前日、つまり9月30日の営業が終わってから、泣きながら設定しているお店もありそうですが、最近のタブレットレジでは、事前に設定して10/1から反映ができます。早めに価格対応方針を決めて設定しちゃいましょう。

税率改定に合わせて、新しい商品単価、税区分、税率を予約することができます。10月01日以降にアプリの同期を行うと、このページで設定した内容が反映されます。

スマレジのマニュアルページより

そんなところで

軽減税率

Posted by tomoyamurakami