【軽減税率】割引券を使って、食品と日用品を一緒に購入した時の処理は?

2017年12月19日

軽減税率診断士の村上です。

軽減税率は主に食品とそれ以外の商品で税率が変わってくるわけですが、悩ましいのは、食品とそれ以外の商品を一緒に購入した時ですね。レジで商品ごとに税率の違うマスタが設定されていればそれまでですが、レジを導入していない小規模事業者も多く、簡単には対応できないでしょう。

軽減税率で割引券はどうなる?

そして更にややこしいのが、割引券を使った場合ですね。例えば、一度に、500円の食品と、500円の日用品を購入するとします。この時に、500円の割引券を使ったらどうなるでしょうか? この割引券は軽減税率の対象となる食品に充てるのか、軽減税率対象外の日用品に充てるのか悩んでしまいます。

どっちでもいいじゃないか!と思いそうですが、計算方法によって納める税額は変わってきますのでルールが有るわけです。


この場合は、買い物の比率で配分する方向になっています。500円と500円なので1:1。 つまり割引券の500円券は1:1、つまり 250円:250円になるわけです。そうすると納める税額は40円になります。

なお、割引券を標準税率の日用品に全部当てはめると税額は37円となりちょっとお得です。そのため、一度に買わずに、まず日用品を500円購入して割引券を使って、その後500円の食品を買うなんてこともあるかもしれませんね。 3円のために、そこまでするとは思えないですが、もっと大きな金額になるとありえそうですね。

一方で、一度の購入されたときは、レジで食品と日用品の割合に応じて割引を適用するプログラムが必要になります。レジを提供する側も大変ですね。

日経新聞:ここが知りたい軽減税率まとめ

そんなところで。